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両親達と談笑して分かったのは、普段は本邸にいて、葉月達の住むここは別宅ということだった。
(一緒に住んでるのかと思ったけど…さすが大企業の社長さんは違う…)
「わたくし達も時々ここに来るからいっぱいお話しましょうね?」
その間義母は葉月を抱き締めて離さなかった。どうやら気に入られたらしい。
(本当の両親にも抱き締められたことないのに…)
少しの戸惑いを感じながら葉月は義父と義母の顔を改めて見る。
義父は精悍な顔つきで社長の肩書きに相応しい風格を漂わせていて、義母は年齢からは想像つかないぐらい若々しい外見だが、社長夫人といわれれば納得してしまうような品格があった。
(あたしに…この人達の娘が務まるのかな…)
不安が心に巣食ったがあえてそこから目をそらしてみんなの話に耳を傾けたのだった。
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