first affection

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「ところで、葉月ちゃんは高校はどちらへ?」 義母に話をふられると思わなかった葉月は一呼吸おいてから質問に答える。 「桜ノ宮高校です。」 「桜ノ宮なら…知り合いがいるな。」 ボソッと義父が言った言葉を葉月は聞き逃さなかった。 (桜ノ宮ならいても驚かないかも…。) 葉月の通う桜ノ宮高校はいわゆる名門校て良家の子息や令嬢が多く通うところだ。 もちろん、葉月のような一般生徒も通っているが大半は上流家庭ばかりだった。 「いろんな設備があるし、自宅から近かったので…」 (とは言っても…この家からだとどのぐらいかなぁ…) うーん…と頭をひねって考えるが正確な時間は出てこなかった。
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