プロローグ

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「結婚したら…えっと…』 拓実への呼び方を迷っていると当の本人が助け船をだした。 「家族になるんだからお義兄さんでいいよ?」 「あ…じゃあ…お義兄さん…と2人で一緒に暮らすんだよね。」 七瀬に向かってそう言うとなぜか困ったように笑っていた。 「確かにわたしと拓実くんは結婚するから一緒に住むけど…」 「七瀬。ここからは僕に言わせてくれないか?」 七瀬の言葉を遮って拓実が真剣な表情で、葉月に話を切り出した。 「葉月ちゃん。僕達と一緒に住まないか?」 「え…?」 切り出された話は180度想像していたことと違っていて頭がついていかず、驚きの表情で2人を交互に見つめる。
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