妄想

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私の家に拉致監禁し、蛾や蛆を溢れるくらいに敷き詰めた浴槽に閉じ込める。素肌を這う蟲の恐怖と耳や陰部に入り込む蟲を手で握り潰しながら泣き叫ぶ彼女は、誰も助けに来ないと知っていながらも、喉を潰しながら必死に肺から声にならない音を出そうとしている。食べるものもなく、飢死しそうな彼女は恐怖と吐き気を催しながらも同じ空間を共にする蟲を齧りながら生き延びる。叫ぶことに疲れ、2週間は怯え泣きながら 「ごめんなさい...ごめんなさい... 」 と、言い続けるが、1ヶ月後には恐怖と絶望で記憶、感情を失ってしまい、物音一つ立てなくなる。解放した時には眼の色は薄れ、身体は衰弱しており異臭を放っていた。妖気を漂わせていた美しい黒色の髪は蟲達の巣と化しており、緑色の粘液が身体中に付着していた。彼女は、恐怖により私の事すら忘れている。そんな彼女に私は光を与える。まず身体を綺麗に洗い流し、3食の食事をさせ、綺麗な布団で就寝させる。そうして私だけに懐かせ、私以外の人間を拒絶するように育てる。忘れてしまったヒトの言葉を熱心に覚えようとする彼女を後ろ抱きしめ、 毎晩、彼女は私の望むよう笑顔で股を開き、普通の人とは違った動物のような喘ぎ声を二人の夜に響かせる。 そんな生活を、彼女と送りたい。
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