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あなたとの日々にタイトルをつけるとしたら、私はなんてつけるのだろうか。
中学三年、卒業。
皆進路も決まり、新しい高校の友達をSNSにて作る。
そんな時代。
たくさんの人と話して、高校に対する不安を抱えて新学期を待つ。
そして春はやってくる。
入学式。雨。
真新しい制服に水を滴らせて、色とりどりの傘は集まる。
私は遅刻ギリギリに着いた。
一番端の席に座って、よく分からない儀式を終えると、ざっと校内を一周して1年間お世話になる教室へとたどり着く。
一人一人が席に着き、緊張の面持ちで新担任の話を真剣に聞く。
苦手だ。この雰囲気。真面目すぎる。周りはみんな静かな女子ばかり。男子も男子で何も喋らない。
初日だしこんなもんか。
そう思って私も大人しく過ごした。つまらない1日だった。
入学式から3日ほどたって、みんなも随分緊張がほぐれてきた。
私も周りの女の子たちと仲良くなり、グループができたりした。
男子の中に1人地元が同じ人がいたので、その人を中心に仲良くなったりもした。
昼休み。
昼食を終えて友達とトイレに行く途中。
よくわからない男子に話しかけられた。
坊主の男の子とそのとりまき。
「名前聞いていいですか?」
控えめに聞いてきた男の子。
「野田美央です」
私も答える。そしたらとりまきの1人が
「俺もこの人知ってる!」
え、なに。怖い。というか失礼でしょ。本人前にこの人って。ガラ悪。絶対無理。
そうは思いつつ、お互いよろしくと言いながら愛想よく去っていった。
夜になった。
何件か通知が来ている。めんどうだ。SNSを開いた瞬間一件また通知が来た。名前を見てみると、怜と言うらしい。
『今日話しかけたけど覚えてる?』
トプ画を確認。あ、昼間の失礼な人だ。
『覚えてるよー!よろしくね』
その後会話は止まらず、彼の色々な話を聞けた。
彼のクラスは私のクラスの隣であること、元々行っていた中学のこと、好きな音楽のことや、恋の話。
話していて楽しかったので、昼間の件は水に流してあげよう。そう思った。
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