プロローグ

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プロローグ

 その日、寝るまでに意識はどうやって消えていくのかを考えていた。今か。今消えるのか。考えるといつもより寝入りにくいような気がした。時間が経ってくるとぼんやりして、半分寝入っていたことに気付く。考えるのも馬鹿馬鹿しくなって、そのまま床に身を任せて目を瞑った。  何だか凄く遠く、遠くに来た気がした。振り向くと青い星が見える。このままどこまでも往くとどうなるのだろう。帰ってこれないだろうか。それでも好奇心が打ち勝って、俺は白い砂粒の瞬く黒い海の中をどこまでも、どこまでも泳いだ。
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