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「楽しかったたな」
「おお」
「ありがとな」
「おお」
真賢は隣で同じ姿勢のまま目をつぶっている。
「これからもよろしくな」
真賢は急に顔を俺に向けて真顔になる。
「な、なんだょ、会話の流れでそこは"おお"で良くね?」
それとも……こんな事言って俺、重かった?
「嫌だっつても離れてやんねーからな」
思いも寄らない言葉に胸が熱くなった。
「ズリィ。俺のセリフだし」
いつまで経っても俺の赤面症はお前に免疫がつかないみたい。
高校では霜月に追いつきたくてがむしゃらだった。
離れて行く切なさに張り裂けそうになって別れたそれぞれの進路。
大学四年間は離れて居ても心の中にずっと居た霜月。
そして今…だいぶ遠回りだったけどこうして
一緒にいられる事を大切にしたい。
まだまだ未熟だけど。
俺とあいつでどんな事でも超えていく!
おわり。
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