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#08 進んでする
とある小学校で先生が子供たちにこう言った。
「人の嫌がることは進んでしましょう」
先生は次の日から体調を崩してしまい、この言葉に詳しい説明が付け加えられることは無かった。
その結果、太郎は人の嫌がることを自分から引き受けるようになり、やがて立派な社畜に成長した。
小雪は人の嫌がることを全力でするようになり、やがて立派な悪女に成長した。
一方よく分からなかった俊也は嫌なことがあったら取り敢えず一歩前に出ることにした。
この教えがマラソンの金メダリストを育て上げるとはまだ誰も知らなかった。
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