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「自らUFOに捕まるなんて、そんなの自殺と一緒だ!」
お父さんはそう言って怒った。
だけど私のハワイに対する気持ちも揺るがなかった。
「お父さん、ごめん! 私、どうしてもハワイに行きたいの!」
私は運転席にいるお父さんを海に突き落とした。
そしてお父さんの叫び声を振り切って光の中央に向かって進んだ。
しばらくすると予想通り、私達はボートごと宙に浮いた。
お父さんのことが気になって下を見ると、お父さんは近くボートの人に助けられたところだった。
それを見て私は安心した。
光の中はなんとも不思議な感じだった。
体から力が抜けて気持ち良かった。
まるで天国に昇っていく気分だった。
しかし、突然の爆発音と共に一気にその場は地獄と化した。
光の外に逃げたボートに向かってUFOからレーザーが発射されたのだ。
次々とボートが破壊されていった。
そして私は見たのだ。
お父さんが乗ったボートが破壊される瞬間を……。
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