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森に迷い込んだ私は、ある不思議な場所にたどり着いた。
見上げるほどの大きな木が目の前にあって、鳥がとまっているかのようにそこに色とりどりの本がいくつも、とまっていた。
こんな光景は初めて見た。
きっと夢でもみているのだろうと私は思った。
誰かいないのかと、あたりを見回すと木の後ろに一軒、家があるのに気がついた。
家に向かって歩いていくと、その光景に私は再び驚いてしまった。
家が全部本で出来ているのだ。
外壁がカラフルな本が敷き詰められていて、よく見ると屋根は大きな本が半分にページを開いたように上に乗っていた。まるでファンタジーの世界に飛び込んだみたいだ。
ドアも本で出来ていて、呼び出すベルがなかった。私はコンッ、コンッとドアを2回ノックした。
しばらく待っていても応答がなかったので大きな声で「すいませーん」と言った。
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