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少し離れたラブホにそのまま連れ込みベッドに押し倒して卓の上に跨った。
冷静になろうとしても、怒りの方が優って自分自身をコントロール出来ない。
「なんだよ!盛ってんじゃねーよ」
「どっちがだよ……で、いくら?」
「は?」
「いくらであいつと寝るつもりだった?それともまさか彼氏?」
「はあ?何言っ……」
「金なら出してやるよ俺が」
ズボンから財布を出して、入って居た万札を取り出す。
「ふ、ふざけんじゃねー!」
凄い衝撃を腹にくらい、ベッドからそのまま俺は転げ落ちた。
「イッテェ」
ヨロヨロと情けなく立ち上がる。
「何を勘違いしてんのか知らねえけど、見損なった」
ベッドの上から冷ややかな目をして俺を見下し、卓は俺にそう言った。
「俺が好きになったヤツはこんなヤツじゃない」
え?……
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