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ホテルを後にトボトボと帰宅する。
足を止めるとビルの窓ガラスに映った自分が居た。
泣き腫らした目……情けねえ。
いつだったか、哲太が俺に聞いた事が有る。
「意味無く抱かれんの嫌じゃねーの?」
すでに哲太に心惹かれてた。
でも今更なんて言うんだ?
セフレの癖に実は気持ちが有りました。
なんて言えるハズも無く。それは哲太に対する裏切り行為の様に思えて俺は自分の気持ちを隠した。
「身体重ねんのに意味なんて必要?
気持ち良ければいーじゃん。」
俺を軽蔑して、快楽だけで簡単に身体を許す様な男だと思われた方が楽だ。
そう思って言った言葉。
哲太がどんな反応してるのか顔すら見れなかった意気地の無い俺。
あの時本当の気持ちを言えてたらもっと傷つかずにいれた?長いコトこうした分、別れが辛い。
今更後悔しても……
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