出会い

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走ってブレザーを思いきり引っ張りフェンスから離す。 「あのね!なに辛いことあったのか知らないけど、人には簡単に捨てていい命なんてないし、権利もないの!!」 「あっぶないなあ!!落ちたらどう責任取るつもり!?命捨てる?そんなバカなことするか!このバーカ!バーーカ!!」 「ばっ、バカバカうるさい!じゃあ何してたのよ?納得する説明してもらおうじゃない」 すると相手ははぁ、とため息1つついて右人差し指を上に向けた。 「フェンスから落ちる目的じゃなくて、空が見たかっただけなんですけど」 人差し指から視線を更に上に移動させると確かに綺麗に晴れた空が見えた。 「どうせなら、近くで見たいじゃん。でーも、どこかの誰かが邪魔しに来たけど」 「だ、だって…どう見ても自殺…痛ぁあ!!」 バチン!と音がしたあと額に痛みが広がっていく。デコピンされた。それも超強烈なバージョン。痛がる私をケラケラと笑っているのが腹立たしい…! 「3組の木崎ルナ。アンタは?同じ新入生でしょ」 「…7組の星野蒼、だけど」 「ほしの、あおい…?」
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