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ルナはバス通学だから途中まで一緒に帰るようにしてる。バスはまだこない。その間ルナはじっと空を眺めている。夕日が沈み少しずつ夜がやってくる、そんな紺色の空を。
「何してるの?」
「一番星探してるー」
「ルナ好きだよね、青空と星空」
「まあねー」
「なんで見えないの?暗さ的にはもう見えてもいいのに」
「神様悪趣味じゃん。そう簡単に綺麗なもの見せてはくれない」
「それすごい笑える。悪趣味か、ふふふ」
「ちょっと笑いすぎじゃん?」
「ルナだって顔は笑ってるよ!あはは!」
こうして笑っている間に一番星が煌いたことに気が付かなかった。
今が一番、そんな私たちだから。
バスが来て見送ると私も家に帰ることにした。思い出し笑いして少し変な人に思われたかも。
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