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翌日、俺はそのことを三男に話した。
「しっかしさぁ、最恐だと思ってたけど、やっぱアイツも人間だったんだねぇ。ちょっと安心したわぁ」
最後にそう締めくくると、何故か三男は物凄く嫌そうな顔をした。
「・・・それさ、違うと思うよ?」
何がだと訊こうとして、気付く。
弟の顔が、青ざめている。
「盛り塩はさ、確かに魔除けになるよ。でもそれは、あくまで〝外から入ってくるもの〟に効くだけなんだ。
だからさ、あらかじめナカに入っているものには効果が無い。代わりに――どうなると思う?」
三男は、苦々しく吐き捨てた。
「――閉じ込めてしまうんだよ、幽霊を」
そして、俺は気付いてしまった。
次男の、本当の目的を。
三男は――静かに、首を振った。
あれから、次男は元気になった。
女の話はしないままだが、以前よりも、ずっと機嫌が良いように見える。
女はまだ、弟の部屋に縛られているのだろうか。
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