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私はもう何も言わず黙ってお礼も言わず翔と帰った。
一応次回の予約はした。
だけどもうこんな先生に任せるのは嫌だった。
出産の時、院長先生が担当になったと考えたら嬉しいものも半減する気がして仕方なかったし、安心して任せられる気にもならなかった。
私は自宅に帰り、散々迷った優花を産んだ病院に変わってもいいかと聞いた。
「明日香の産みたいところにしなってゆうたやろ?俺はそんな昔の事は気にせんし今の病院は俺も嫌やし転院できるならしたらいいよ」
そう言ってくれた事に安心したけど申し訳けない気持ちでいっぱいだった。
ただもう8ヶ月に入ったとこだし、今から受け入れてくれるかわからない。
私は電話で聞くと時間もかかるし、その病院のホームページを開き、メールで問い合わせることにした。
もちろん今までの経緯を簡単に説明して、予算も正直にそんなに無いことも説明した上で問い合せた。
直ぐには返事は来ないだろうし、その日はもう嫌な事は忘れて昼から翔と赤ちゃんに必要なものを買いに行くことにした。
最低必要なものを見て周り、ドレスオールはあまり可愛いものが無かったからネットで買うことにして夕飯の買い物をして帰った。
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