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思ってたよりも早く呼ばれて主人と診察室へ入った。
優花を産んだのは20年近く昔の話だったし担当の先生も週に1度だけ来てくれてる先生に見てもらってたから院長先生に会うのは初めてだった。
紹介状を確認しながら先生が話し出した。
「うちでも体重管理は厳しくしてるし昔よりはかなり厳しくなってるんですよ。赤ちゃんや母体へのリスクを考えての事なんですが、今もう８ヶ月に入ってますしね。もう増えたものはどうにもならないから今後は出産に向けての体力作りをしてくださいね」
それからエコー検査をして赤ちゃんが元気なことを確認した。
そして先生が言ってくれた。
「あまりお金に余裕がないと聞いてるから、補助券たくさん余ってるみたいなんでそれを優先的に使うようにしますね。この後助産師から話があるんで待合室で待っててください。次は２週間後また予約してくださいね。一緒に頑張りましょう」
先生の言葉も、お金が無いことを気遣ってくれたことも凄く嬉しかった。
やっぱり迷わず最初から翔に話してこの病院にしておけば良かった。
そうすればきっとこんなに体重も増えなかったかもしれない。
妊娠糖尿病にもならなかったかもしれない。
でも今更考えても仕方ない。
気持ちを切り替えて今日から残り２ヶ月ほどの妊娠生活を楽しもう！
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