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将太は通話を切ると翼と目を合わせた。 するとどちらからともなくクスクスという笑いが漏れだした。 そしてそれは直ぐにゲラゲラという笑いに変わってしまう。 「成功?成功?」 「マジウケたーっ!! バレてないよ、絶対! あの人オレだと思って話してたし」 「『俺は翼の正直なところが気に入ってるんだから』だって! そーゆーのはホモ同士で言ってろってな?」 「将太、言い過ぎだって」 「ハハハ、悪い悪い。 にしても明日どんなヤツが来るんだろうなー? サキ本当に見に来ないの?」 「うん。バレないとも限らないし。 将太の報告を楽しみにしてる」 「分かった。じゃあお前の分も腹イッパイ食べてくるから楽しみに待っとけ」 「うん。よろしくー」
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