18

3/11
前へ
/394ページ
次へ
最初に動きを見せたのはスーツを着た人だった。 待ち人からの連絡なのか、クラッチバッグからスマホを取り出すと、話しながら駅の方へと去っていった。 ……やっぱり違った。 次はガッチリ体型の一人だった。 可愛らしい小柄の女の子が彼に笑顔で近付いて行くと、彼もニコッと笑いそのまま二人で歩きだした。 ……へー、やるじゃん。 感心しながらも何故かホッとしていた。 次は白シャツのイケメンだった。 彼にお似合いのスラッとした美人と腕を組んでこの場を後にして行く。 ……だよねー。 ここで約束の11時半。 残るは後3人。いやもしかしたら新しい人物が現れるかもしれないが……。 透に電話をかけようとスマホを手にした。 するともう一人のガッチリ系が将太の方に笑顔で近寄ってきた。 ……え? マジかよ! 嘘だろっ!?
/394ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1046人が本棚に入れています
本棚に追加