ストーカー被害 1

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彼女は、俺がSNSを利用しないと思っているのか、よく俺について書いていることがある。 少し恥ずかしくなるような惚気や、その日の行動で駄目だったところ。いつもだったら 絶対に言ってくれないことも。 そういうのが見られなくなるのは少し寂しいから、俺がSNSをチェックしていることは内緒だ。 画面をスクロールしていると、新しく何か投稿されていることに気付いた。 【今日気付いたけれど、変な人がいるみたい。気のせいかな...?】 変な人...?不審者が彼女の近くで出たのだろうか。それは心配だ。 すぐに彼女のスマホにかけようとして、そういえば壊れているらしかったのだと思い出す。 ガリッと親指の爪を噛む。きっと彼女は不審者への恐怖で震えているだろう。 家に行ってみようか。そういえば散歩の時間だしちょっと寄ってみよう。 そうと決まれば早い。すぐに外に出る準備をして、家を後にする。
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