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・・・栄徒が帰ってから
はやて「ん?あれ?・・・あぁ!」
シグナム「どうされました?」
はやて「栄徒君貸してた傘置いていってる。」
シャマル「えぇ!?じゃあもしかして今!!?」
はやて「ショックで気づかずに帰ったんや・・・もしかして脅かしすぎた?」
・・・
ザァァァァァ・・・
雨が降るなか栄徒は帰っていく。
栄徒「(もう訳が分からない・・・なんで、なんで皆僕なんかに優しくするんだ)」
色々なことでいっぱいいっぱいな頭に冷たさがかえって心地よかった。
時刻はすでに11時を過ぎており・・・人の通りも当然ないはずなのだが・・・
バサッ!
栄徒「!」
「こんな雨に傘をささない阿呆はおらんぞ・・・ここにおったか」
栄徒「クローディア・・・さん?」
背伸びをして栄徒に傘を差し出すのはディアーチェだった。
栄徒「なんでこんな時間に・・・危ないよ?」
ディアーチェ「明日も大切なイベントがあるのにこんなところで雨ざらしになっとるお主も危ない」
栄徒「僕は・・・僕なんかいなくたっていいよ。僕が明日いなくなったってきっと誰かがかわりにやってくれる。誰も困らないさ」
ディアーチェ「っ!来いっ!」
栄徒の手を引いて走り出す。行き先はグランツ研究所
・・・
ディアーチェがそろそろ就寝しようかというタイミングで電話がかかってきた。
相手ははやて、話を聞くと栄徒がまずいかもしれないので申し訳ないが探してくれないかというものだった。
全く迷惑な・・・と思ったが結局探しに出てきた。
少し探すと見つけることができた、そしてあの日研究所を辞めることを告げたときと同じ虚ろな目をしていた栄徒を
ほっとけなくて気がついたら手を引いて濡れるのも構わず栄徒の手を引いて走り出していた。
・・・
ディアーチェ「入ってこい」
ディアーチェに押されて入ったのは風呂場、もはやなにかをいう気力もなくなっていた。
言われるがまま風呂に入っていると・・・
ガラガラガラ・・・
栄徒「?・・・!?」
ディアーチェ「あ、あまり見るな///」
体にタオルを巻いたディアーチェが入ってきた。
ディアーチェ「と、特別に背中を流してやろう。」
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