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翌日
ディアーチェ「早く起きよ、朝食が冷める。」
眠っていた栄徒をエプロン姿のディアーチェが起こす。
栄徒「?まずい!寝坊した!?」
泣き疲れもあったのか熟睡した感覚だったため焦る。
ディアーチェ「安心しろまだ7時だ。食事をとる時間も十分ある。」
栄徒「あ、ほんとだ・・・起こしてくれてありがとうクローディアさん」
ディアーチェ「・・・栄徒」
栄徒「?」
ディアーチェ「その我らも長い付き合い、そして我は栄徒のことを下の名で呼んでいる。だからその・・・」
栄徒「えっともしかしてだけど・・・ディアーチェって呼んでいいですか?」
ディアーチェ「それだけでない、敬語も外せ。我らは友達だろう?」
栄徒「・・・分かった、これからよろしくねディアーチェ」
ディアーチェ「うむ」
・・・
ディアーチェと栄徒の出会いはかなり前に遡る。
ディアーチェ、シュテル、レヴィ、ユーリがホームステイとしてグランツ研究所にやってきてブレイブデュエル開発の手伝いをし始めていた時のことだった
ディアーチェ「今日も遊んでもらったのか?例のえーとに」
レヴィ「うん!えーとスゴいんだよ!デュエルもゲームも上手いし、バイクもカッコいいし一緒に遊んでくれるし!」
ディアーチェ「ほう、それはそのうち礼を言いに行かなくてはな」
レヴィの話でよく出てくる『えーと』、レヴィは趣味が合い、なおかつレヴィに親切にしてくれている研究員の話をよくディアーチェは聞いていた。
研究所の手伝いをしているとはいえ研究員の全員を知っているわけではないので改めて挨拶に行こうと思っていた・・・そんなある日
ユーリ「~♪」
ディアーチェ「どうしたユーリ?えらく嬉しそうだな」
ユーリ「はい、この本を持っている人がいたんです。」
ユーリの手にある本はかなりマニアックな専門書、読んでる人は中々いない
ユーリ「それでたくさんお話しして、今度持っている本の見せ合いもするんです~」
ディアーチェ「こ、この本を?我ら(ディアーチェ、シュテル、レヴィ)でも理解しきれなかった内容をか?」
ユーリ「はい~」
はやりすごい研究所なのだな、と思いつつ・・・
ディアーチェ「そのお方の名前はなんというのだ?是非会ってみたい」
ユーリ「栄徒さんです!」
ディアーチェ「栄徒?・・・どこかで聞いたような?」
このとき『えーと』と『栄徒』が同一人物だとは思わなかったらしい
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