第4章

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栄徒「けどそのなかに特に強く僕のことを想ってくれる人がいることも知った。」 フェイト「っ!」 昨日と今日のアインスのことを思い出す。 栄徒「想いあうだけじゃなくて僕といたい想ってくれる人がいて驚いた。・・・だからその気持ちにはちゃんと答えないといけない。例え拒むことになったとしても」 フェイト「栄徒さん・・・」 栄徒「それでこれこそ自惚れかもしれないけどフェイトちゃんはそうなんじゃないかな?って僕を強く想ってくれてるんじゃないか?って思ったんだ」 一番最初に栄徒を止めようとしてその気持ちを言葉と行動に移したのはレヴィとフェイトだった。 そのなかでフェイトは栄徒を一人にしたくない、栄徒と一緒に歩んでいきたいと言った初めての人 だからこそ栄徒は感じてしまったのだ。 フェイト「・・・はい、母さんに言われました。誰かを好きになるのは悪いことなんかじゃないって・・・けど栄徒さんは大人で私は子どもで、だからこの気持ちを伝えても叶わないからっ言えなかった」 ポロポロと涙を溢すフェイト フェイトもまた栄徒のことを強く想っていた。 栄徒はその気持ちに気づいたのだ。 栄徒「・・・」 フェイト「好きなんですっ、栄徒さんのことが大好きなんです!だからどこにもいってほしくないんです!」 普段から大人しいフェイトが声をあげて気持ちを打ち明ける。 フェイト「こんな気持ち初めてだからどうすればいいのか分からなくて、分かっても私じゃダメだって分かっちゃってっ・・・ごめんなさい」 栄徒「フェイトちゃんは悪くないよ、ごめんねこんなこと言わせてフェイトちゃん泣かせてやっぱり僕はダメだなぁ・・・」 顔をおさえて、ため息を吐いた。もっと前に気づいていればフェイトが涙を流すこともなかったかもしれない 『たられば』の話だとしても大人の自分がようやく気づけたことをこんな小さな子どもに背負わせていたことが、それを言わせてしまったことが悔やまれた。 だからこそ自分にできることは・・・ 栄徒「どんな形であろうと本当の気持ちを教えてくれたフェイトちゃんに答えないといけないよね」 フェイト「・・・」
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