第4章

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栄徒「けどね?これからフェイトちゃんは背も伸びて綺麗になっていく、そのなかでたくさんの人に出会っていくと思う。」 「もしかしたらそのなかで僕以外に好きな人ができるかもしれない。今は知らない人でもフェイトちゃんにとって大切な人になるかも、僕だってそうだったでしょ?」 フェイト「はい」 栄徒「だから今僕がフェイトちゃんの気持ちに答えたらその人とは出会えなくなっちゃう、そんなのは嫌なんだ。君の未来の可能性を狭めたくない。」 フェイト「けど、今私の気持ちは栄徒さんが好きなんです。これからもきっと!」 栄徒「そう言ってくれるのは嬉しい、だから僕が待つよ。」 フェイト「え?」 栄徒「今フェイトちゃんは小学4年生の10歳でこれから中学、高校、と色んなところにいってたくさんの人に出会ってたくさんのことを経験していく。」 「さっき言ったみたいにそのなかでフェイトちゃんが好きに想う人がいるかもしれない、その時はその人と恋をすればいい。僕のことなんて忘れなさい」 フェイト「嫌です」 栄徒「即答だね・・・とにかく!そんな風にフェイトちゃんは大きくなる、けどそれでも僕が好きだって言うならもう一回ちゃんと言ってほしいな今度は泣きながらじゃなくて笑顔で、その時まで僕は待ってるから。」 フェイト「いつですか?いつ言ったらいいですか?」 栄徒「んーじゃあ16歳かな?その頃にはもう僕はおじさんかもしれないけど」 フェイト「構わないです。約束ですよ?」 栄徒「うん」 フェイト「もしもその間に栄徒さんに好きな人ができても絶対に言いますよ?」 栄徒「うん、できたってフェイトちゃんの気持ち聞くまでは待ってるよ。」 フェイト「・・・けどその時にフラれたって文句いったりしません。栄徒さんが幸せならそのほうがいいから」 フェイトは思う、いつからこの男を想うようになったのだろうか? 初めて会ったときはずっこけていた。 ブレイブデュエルの時はかっこよかった。 それから何度も一緒に遊んで楽しかった。 どんなときも真っ直ぐで諦めない彼が好きになった。 きっとどれも同じくらい想うきっかけで、想いを強くする出来事になった。 ・・・だからなにより相手に幸せになってほしい、そう思うのだ
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