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「武瑠は泣き虫なのか?」
俺の涙を指で拭ってくれた後・・シルフィは戸惑いがちに言った・・
「初めてだ・・武瑠といると何故か私の心が温かい」
俺は思い出した・・シルフィが言ったことと同じ事を・・以前シオンか言ったことを。
俺のバイトの時間が迫ったこともあってシルフィとはカフェで別れた。
・・シルフィの話しを聞いて何故か俺の胸は痛かった。
シオンとシルフィは兄弟でありながら真逆の時を過ごしてきたのだろう・・。
運命を憎み購うシルフィと運命を受け入れ従い生きるシオン。
どちらの運命も一人で受け入れるには過酷だ・・俺はこれからの二人の穏やかな幸せを願わずにはいられなかった・・。
・・そう言えば・・シルフィが俺のこと・・たける・・て呼んだよな・・?
俺はどうでも良いこともあわせて思った。
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