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シルフィが日本へ来てから1週間が過ぎた。 ケットシ―はどこにいるのだろう・・? ・・ボンヤリと頭に浮かぶ黒猫の姿を思い出していた・・ 「よう。武瑠、久しぶりだな?」 俺がたった今、考えた黒猫が目の前にいた・・ 「ケットシ―~どこに居たんだよ?会いたかったよ~」 俺は黒猫を抱き上げて頬ずりをした。 言うまでもなくケットシ―は抵抗した。 ・・なんでもシルフィがシオンの屋敷に訪れて、これまでの所業を詫びたらしい。 もう・・2度と妖精たちに手を出さないことをシオンに誓約したらしい・・。 それで晴れてケットシ―も姿を現せたということだった・・ 「ふん!俺はまだシルフィのヤツを完全に許した訳じゃないぞ」 ケットシ―は今までのシルフィの仕打ちを思い出して鼻息荒く言った・・ 「シルフィのヤツ、明日、日本を経つらしいぞ」 シルフィの話しを聞いたあの日以来、彼とは会ってない。 ケットシ―の出現で俺の胸の痛みは少しだけ消えたような気がした。 その日の夜、俺はシオンの屋敷へ呼ばれた。・・シルフィが日本を経つ前の最後の晩餐らしい・・ 「兄さんの旅の無事を祈って乾杯」 参加者はシルフィとシオンと俺と侑李の4人だった・・ 「・・シオンおまえがウエルズリの当主になることを祝福してるのは本当だ」 「わかってますよ・・兄さん、ありがとう」
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