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シオンの兄、シルフィはしばらく日本に滞在するらしい。
相変わらずケットシ―の姿は見ない。
シルフィを恐れて完全に雲隠れしてしまったようだ・・シオンも至極、機嫌が悪い・・
「武瑠、絶対にシルフィには近付くな」
シオンは何を心配してるのか、わからないが、シルフィが俺に用があるなんて思えないし・・俺から関わる理由もない・・。
・・俺はシオンの言葉を軽く受け流した。
今日の講義は午後から2科目だけで、バイトの時間迄だいぶ余裕が有った。
俺は、いつものカフェへ向かった・・時間を潰すには最適な場所だ。
待ち合わせしてる訳ではないが、自然に侑李と合流できる・・俺の楽しみの時間でもあった。
「・・おい、そこの少年A」
大学の門を出たところで、妙な声が聞こえた・・声のした方へ振り向くと・・
「うっ・・お兄さん?」
シオンの兄、シルフィだった。
大学の門の近くの電柱に隠れるようにして・・俺に手招きしてた・・ どう、見ても不審者感丸出しだ。
それに・・少年Aて適当過ぎませんかね?
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