4- 百鬼夜行

13/22
406人が本棚に入れています
本棚に追加
/72ページ
「ほう、犬神にしては珍しい。 焦らして喰らうなんて…な。」 「焦らした方が甘くなんの。 それに…結構カワイイだろコイツ。 男とは思えねぇよな、反応も。」 (ひ、ひどい…!!) 「まぁな。 では…その可愛い人間とやらを啼かせてやろうか。」 これからされることを考えたら、もう俺が生きて帰れる可能性はない。 壊されながら食い殺される…。 最悪だ。もう死にたい。 「…ということだから…しっかりくわえ込めよ?」 「嫌ッ…だ…ぁうッ…!」 背筋がのけ反る。 ぬらりひょんの指が無理矢理挿入された。 「痛っッ…! やだっ…抜けよッ…!」 「そうはいかないな。」 痛い。熱い。裂ける。死ぬ。 頭の中はそれでいっぱいいっぱいだった。 痛みと恐怖で涙がこぼれ落ちる。 このまま、腸を引き千切られでもするのだろうか。 「痛っ…いぁッ…やだッ…やだぁッ!」 そのまま何度も乱暴にいれたりだしたりを繰り返される。 「くっ…狭いな…俺の指を食いちぎる気か?」 「いッ…たぁ…ぃん…ぁ…あ…」 (なんでっ…!) 痛いのに気持ちイイなんて。 霊気が吸われているようだ。 粘膜から霊気を吸われるなんてっ…!! 【ズルリズルリ】と霊気を啜られる感覚が、音が、身体に響く。強すぎる刺激に頭がガンガンと痛み出した。 ぬらりひょんの指が奥のある部分に触れてきた瞬間、ビリビリと頭の中を電流が駆け抜けた。 (…これは…なに…!?) 「ひ…ぁああッ!!」 声が…抑えきれない。 痙攣が止まらない。 ビクビクと身体が震える。 なんとかぬらりひょんにしがみ付いて耐える。 「ふ…ココか。 お前のイイところは。そうか。」 (い、イイところってなんだ!!) ぬらりひょんはニヤリと笑うとそのまま指を二本に、最終的には三本に増やしてきた。 三本の指をナカで蠢かせながらさっきの場所を擦り、何度も突く。 知らないビリビリとした刺激の連続に俺の理性はブッ飛んだ。 「ぁッ…も…ッ…」 「欲しいか?」 「…欲し…」 (なんで…口が勝手に動いて…) 「くくっ…やっと素直になったな…?」 (違う…!!) 違う、こんなの俺じゃない! お前らを受け入れたわけじゃないんだ!!
/72ページ

最初のコメントを投稿しよう!