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学校に着いてからホールームまでの間、いつものように読書をするこにした。
「おはようございます京極さん」
「おはよう、相田さん」
声をかけてきたのはクラスメイトの相田卯月(ソウダウヅキ)。
読書の趣味も合うし、貴和子は彼女が大好きだ。
「あ、京極さんたら、またそれ読んでいらっしゃるんですか?」
きょとんと、卯月が言うものだから苦笑気味に応える。
「お気に入りなのよ」
でも、そう言えば最近あまり新しい書物を買っていない。
楽しい夢を見るには、面白い小説を読むことが大切だ。
「帰りに本屋にでも寄ってみようかしら」
ひとりごちていると、担任の小日向が入ってきた。
貴和子と同じクラス委員である古尾谷健士(フルオヤケンシ)が眠たそうに、「起立、れーい」と声を発した。
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