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「またイリョスが、暴れたの??」
怪我をした大人達を治癒魔法で、対応していたルアが、話しかけた来たのだ
イリョスは、大人の言う事が大嫌いで、小さい頃から、よく暴れていたが
ルアの前では、大人しくなっていた。
大人達は、ルアに、今回の経緯を全て話した。
しかし、その瞬間。大人達に、寒気が走った。
それは、普段あんなに笑顔で、自分達に接してくれるルアが、
まるで、恐ろしい魔女の様に、自分達を見ているからだ。
「いつもの場所ね。」
一言言うと、ルアは、病院から出て行った。
一方イリョスは、牢屋の中で、怒りは、あれど。
ようやく少し冷静さを取り戻していた。
「暇だな・・・」
イリョスは、怒りの中で、考えた。
どうすれば、ここから脱出出来るのかと、
脱出した所で、自分に何が出来るのだろうかと。
自分の代わりに、誰かが犠牲になるんじゃないかと。
そんな時、なにやら聞き覚えのある声と、警備の男が話している。
そして、自分の目の前にやってきたのは、ルアだった。
それは、儀式から1週間前の事だった。
「また暴れたの?」
ルアは、少し呆れた顔で、そう言った
物心付いた頃には、両親は、亡くなっていたイリョスを
いつも叱ってたのは、ルアだった。
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