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お節介の様でも、イリョスにとっては、唯一心を許せる存在であったが、
それと同時に、少し関わり憎い存在でもあった。
「なんだよ?また俺を叱りに来たのか??」
「あなたは、いつも自分の気にくわない事があれば すぐ喧嘩なのね」
「うっせぇ!」
ルアは、一息ついて、にっこりと一言。
「助けてあげよっか?」
「本当か!?」
余りにもあっさりと来た救いの手に、戸惑いながらも、イリョスも笑顔になってしまった。
しかし次に、ルアの顔を見た時には、深刻な顔に代わっていた。
そして、重い口を開く様に。
「その変わりに 私のお願い聞いてくれる?」
「お願い・・・?」
そして、ルアは、小声で、イリョスに話し出す。
その時間は、約3分程。
「なるほどな。」「どうかな?」
「だが 禁忌なんだろ?」「うん・・・」
「だけど、それで、この村が呪いから解けるなら」
震えた声でルアが、もう一度聞く
「協力してくれるの?」
「わかった!いいぜ!面白そうだしな!」「ありがとう・・・。」
「ちょっと待ってね」
そう言ってルアは、警備の男に、眠りの魔法をかけ、
イリョスが入っている牢屋の扉に魔法陣を描き、牢屋を開ける。
「やっと出れるぜ!!」「しぃー!静かに!」
「悪い悪い・・・しかし意外だな。ルアが、ここまでするなんて。」
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