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魔女
《儀式まで あと6日》
「行ってきます・・・」
「ルア、少しだけいいかしら。」
「何?お母さん」
「イリョス君が、牢屋から消えたみたいなんだけど、あなた知らない?」
少し沈黙した後、ルアが、口を開く。
「うん、ごめんわかんないよ」
「・・・そう。もしも匿ってたりしたら、魔女が、あなたを・・・。」
「・・・大丈夫だよ、お母さん」
そう言い残し、ルアは、母の元を去る
村では、大人達が総出で、イリョスを探していた。
「くまなく探せ!まだ近くにいるはずだ!!」
「おぉ!あの馬鹿め。勝手な真似を」
「魔女様に生贄を差し出さないと、我々の命も危ないのだ。」
ルアは、大人達の異常さを見て、心配になりその場を去る。
『待っててね・・・イリョス』
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