2人が本棚に入れています
本棚に追加
約束
それは 20年前に起きた 《ある事件》によって悪い魔女の魔法によって
夜しか来ない ある世界の ある小さな魔法が栄えた村の物語。
そこには 毎年 魔女に、青年を一人 生贄に捧げる。
そんな儀式があった。
今年 この村で、成人を迎えるのは、たった《2人》。
性格が明るく喧嘩っ早く誰からも信頼されていた【イリョス】と、
この村で一番魔法を上手く使え 村一番の美人【ルア】。
彼等は 言わば 幼馴染の存在。
そしてお互いは 正反対の存在だった。
イリョスは 戦う為に 魔法ではなく 武術を鍛え
ルアは 守る為に 武術ではなく 魔法を覚えていた。
そして村では、
もうすぐ生贄の日が迫る。
大人達は、今年の生贄について話し合っていた。
誰にするか。恐ろしい魔女は、意気のいい青年程喜ぶ。
となればやはり。成人を迎えた【イリョス】しかいない。
勿論成人男性は、イリョスの他にも、この村には、40人程いるが、
彼等は、恐れていた。
何故なら、魔女は、人の心を操る恐ろしい魔女だから。
子供達は、イリョスの元を尋ねた。
「イリョス兄ちゃん、いけにえってなに??」
「さぁな、馬鹿馬鹿しい大人達の決めた事だから俺には、わかんねぇ」
「じゃぁイリョス兄ちゃんは、大人じゃないの??」
「イリョス兄ちゃんは、まじょがこわくないの??」
イリョスは、困りながらも、沢山の子供達の質問を受け取り、答えていく。
最後の一人の質問に返答しようとした時に、今度は、イリョスの元に、村長が訪ねてくる。
どうやら、話し合いの結果、今年の魔女への生贄にイリョスが選ばれたそうだ。
イリョスは、この村の為、生贄になる事は 嫌だった。
その事を伝えられた瞬間。彼は、話し合いをした大人達を、探し10人病院送りにする程
暴れて、牢屋に閉じ込められてしまっていた。
勿論、その日は、イリョスが、大暴れした事が村中の話題になっていた。
病院送りになった大人達は、イリョスで本当に大丈夫だったのか。
魔女に失礼は、ないかと話し合っていた。
最初のコメントを投稿しよう!