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その瞬間彼女は人としての感情を失った。美しく澄んだ彼女の目は一気に灰色と化し、陰部からは鋭く尖ったガラスの破片が混じった血液を垂らしていた。真紅色の液体にはラメのようなキラキラと輝くモノが浮いており、美しく、とても血生臭かった。彼女は人としての声ではなくまるで動物のような声で助けを叫んだ。ごめんなさい。取ってください。私は望み通り彼女の体内に刺さった破片を取り除こうと、陰部を切り開いた。妄想の中ではいつでも鉈を取り出せる。彼女のチゲ鍋のように赤く乱れた陰部を鉈で叩き割くと、白く赤く、宝石のような断面図が現れた。私が見惚れている間にも、彼女は手足をバタバタとさせ泣き叫んだ。うるさいので右手に持っていた鉈で手足を折りつつ首を一度切り落とした。私の世界ではいつでも彼女の首を再成することが出来る。静かになった彼女の腟内を私は手で探った。ガラスの破片が無数に刺さっていて、血と光の反射でキラキラと輝いていた。まるでオブジェのようだった。そんな破片を一つずつ取り除くと、私は彼女の首を再成した。 何が起きたか理解出来ていない彼女は、折れて動かない手足を精一杯動かそうともがきながら泣き崩れた顔を私に向けていた。私はそんな彼女優しく抱きしめる。
「愛してる。」
そう言うと私は現実に戻り、数学の予習をして眠りについた。
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