5人が本棚に入れています
本棚に追加
そう私は迷い込んだ、深い深い山の中へ
かんかん照りの太陽さえ遮る深い木立の道なき道を歩く
苔むした岩肌に大木の根が喰らい込む
頭上では何という鳥だろうか気味悪くグワーグワーと
気味悪い声を上げている
何時終わるとない道なき道に恐怖すら覚える
何時尽きてもいい命だと思っていたが
この孤独は耐えがたい
太陽が望めぬ鬱蒼としたこの中では方向さえ分からぬ
滴り落ちる水を口に含み一歩一歩と足を進める
どれぐらい歩いただろうか
もう歩くのを止めようと思った時
森の端に明かりが見えた
空だ・太陽の光だ・やっと方向が分かった
太陽を追ってみよう
今度はやぶの中を進む
手に持った鉈で蔓やイバラを切り進む
そして聞いた潮騒を・・・
最初のコメントを投稿しよう!