第一章・道を逸れて

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夕陽と共に   赤い夕陽が水平線の向こうに隠れて行く   平面の光が束ねられやがて一本の光になったその時   その光に吸い込まれ海に落ちてしまった       落ちたところは大海原   其処で静かに揺られている   太陽の潜り込んだ海はきらめいていた   深い深い海の底へと沈んでいく   夕陽を追いかけるように   其れから幾時過ぎただろうか   海も暗くなってきた   何時もは息苦しくて直ぐ浮かび上がってしまうのに   今は何故だか苦しくない   宇宙を飛んでいるような感じだった   其処へ現れたのがチョウチンアンコウ   私の行くてを照らしてくれる   そして見て欲しいものがあると   アンコウは案内してくれた   しばらく泳いでいると   潮の流れの止まっているところに着いた
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