70人が本棚に入れています
本棚に追加
協力するかしないか、どっちなんだろう。
うん、飽きたんだろうな、きっと。
最初は楽しむんだけど、すぐに飽きるから。
「まぁ、とりあえずもうちょっとがんばってみる」
「せいぜいがんばって」
あぁ、これはもうホントに協力する気ないな。
別にいいけど。
「じゃあ、ごちそうさま」
ほぼ毎日さランチ奢ってると、貯金できない…
泣けてくる。
1ヶ月じゃなくて1週間にしとけばよかった。
お財布が寂しい…
お給料日が遠いよー…
ひもじくなっていくお財布を見ながら外に出れば、少し暖かい風。
季節は春でも、お財布は冬…
「下ばっか向いてると、また誰かにぶつかるわよ」
「…えぇ、そうですね」
「亜未」
「は…っわ！」
言われたばかりなのに、またぶつかってしまった。
「あぁ！ごめんなさい！」
「イヤ、大丈夫」
もう、自分がイヤだ。
ついてない…
前厄、こわ…
「あれ？この間の？」
「え？」
「じゃあね」
倒れそうになったあたしの腕を引っ張ってくれる男のヒト。
それを見ながらティセアは、手を振って信号を渡って行く。
「な、何度もすみません」
「大丈夫だよ、君こそ大丈夫？」
最初のコメントを投稿しよう！