70人が本棚に入れています
本棚に追加
というか、最後に彼氏いたのがいつだったかすら思い出せない。
「まぁ、別にいいんじゃない?仕事のネタになるし」
「それ、あんたはそんなんだからすぐに飽きられるのよ」
「え、原因ってこれ?」
知らなかった。
こんなことが原因だったなんて。
「なんでもかんでも、プライベートも何もネタにするからいけないんじゃない」
「だって、リアル感出ていい感じなんだもん」
「…仕事辞めるまで、一生そうなんでしょうね」
イヤ、あたしだって、全部が全部オープンにやってるわけじゃないんだけど。
あ、これいいかもって思ったヤツだけ。
でも、なるほど、それすらいけなかったのか。
今の仕事始めて10年。
初めて気づいた。
そもそも、もっと早く言ってくれてればよかったのに。
なんで、今?
「さてと、あたしそろそろ休憩終わるから、支払いよろしく」
「えー?今日もあたしなのー?」
「あらだって、ゲームで負けて1ヶ月ランチを奢るって、あんたが言ったんでしょ?」
まさかの親友がゲームが強いことを隠していたなんて。
全然知らなかったし、そんな素振りも見せたことなかった。
で、挑んだあたしがバカだったというわけ。
最初のコメントを投稿しよう!