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「おはよーございまーす」
「鈴原ー、ちょっとこれー」
出勤してすぐ、先輩に呼びつけられる。
「どした?顔赤いぞ?」
「あー、はし、走ったからじゃないですか?」
そんなわかっちゃうほど、赤くなってんのかな。
えー、どうしたら引くんだろう。
「ふーん?まぁ、いいや。これなんだけどさ」
「え、何か間違ってます?」
「イヤ、間違ってはないんだけど、これなんでこうなった?」
んー?
自分の出した企画の資料がそこにはあって。
バッチリだと思ったんだけど、何か違う?
「お前さ、最近恋愛した?」
「はい?何か関係あります?」
「…あー、うん、なんかさ、企画は面白いからいいんだけど、詳細が飛び過ぎっつーか…」
久しぶりに恋愛物の企画を書いてみて、それがなんか企画段階で好評で。
ちょっと浮かれて詳細まで書いたんだけど。
まぁ、先輩に言われた通り?
恋愛なんてここ最近してなかったけどさ。
それとこれが何か関係ある?
「鈴原、ちょっと、もうちょっと詳しく、いつも通りにこと細かく詳細書いてこい」
「えー、マジですか…」
返された書類を持って、自分のデスクに戻るけど。
何がどうなのかわからない。
「先輩のバカー」
「あー?ケンカ売ってんのか?」
「売ってますー」
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