特殊零係

3/3
前へ
/74ページ
次へ
 六須は、何が悪かったのか理解出来ていない様で、本当に無神経と言うか、とんでもないところに来てしまったと、後悔して私は席に座る。  「それで、柊くん。早速で悪いんですが、ある人物を迎えに行ってくれますか?」  「ある人物? 重要参考人ですか?」  「猫山係長、それってもしかして――」  「お。察しがいいね、六須くん。そうだよ、彼ですよ」  彼?一体誰の事を指しているのでしょう。六須の浮かれっぷりから察するに、ろくでもない人物のようですが――。  その数時間後。  私は、さらにこの部署に来たことを、後悔するのだった――。
/74ページ

最初のコメントを投稿しよう!

85人が本棚に入れています
本棚に追加