ACT.2 生徒会棟

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「部長! 早く!」  床に太郎を下ろしたアリスが叫ぶ。部長はなんとかTZー1000の腕から逃れ、ステー ジに向かって走りだした。壇上に手をついたところで、左足首をTZー1000が掴む。右 足で蹴散らし、えづきながらステージに登る。  その頃にはもうゲートが閉じかけていた。 「部長! 早く!」 「急いでください!」  アリスと太郎が急かす中、部長は「うおおお!!」と叫んで、ゲートが閉じる寸前にス ライディングで中へと滑りこんだ。閉じきったゲートの向こう側で、ガシャーン! とマ シンがゲートを叩く音がした。  はぁはあ、と胸で息をする部長は、ほうぼうに立ち上がる。 「ギリギリだったな」  と言った瞬間。 「部長、後ろ後ろ!!」  太郎が恐怖に染まった面持ちで部長の後ろを指差す。 「へ?」  と部長が間の抜けた声を発すれば、ビーーとレーザービームが丸くゲートを切り抜いて いるではないか。 「うああああ!」  転げそうになりながら部長は走りだす。  アリスと太郎は既に半分扉の外へと出ており、そこから部長に手招きしている。  扉は頑丈な鉄でてきていた。  とうとうゲートが繰り抜かれ、ガシャーン! と足音をたててTZー1000が入ってき た。     
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