ACT.2 生徒会棟

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制御機械が据えられている。その機械の前にも、近代的なスチール製の椅子が三脚、並べ られていた。見れば、その椅子が一個、埋まっている。 「すかー」  椅子にはひとりの少年が陣取っており、それは気持ちよさそうに眠りこけていた。機械 パネルに突っ伏しており、顔は確認できない。アリスに負けないくらいの金髪だ。さらに 両耳にシルバーのピアスが何連も下がっている。 「すんごい派手な人が寝てますよ」 「起こすか」  部長はその人物に駆け寄って、肩を叩く。 「すいませーん、なんか、セキュリティシステムがおかしいんですけど」 「ぐおー」 「だめだ、こいつ全然起きねえ。お前たちも手伝え」  アリスと太郎も加勢し、少年を揺さぶるが、起きる気配はない。少年は、部長に負けず 劣らずの長身と筋肉の持ち主であり、鼾声もかなりうるさい。 「おい、いい加減にしろ!」  しびれを切らしたアリスが、少年の座る椅子を蹴り上げた。その衝撃で、少年は椅子か ら転げ落ちた。 「ぐがあ!!」  少年が突っ伏していた場所の機会パネルが顕になる。それを見た三人は、動きを止めた 。 「セキュリティーレベル、マックス……」  部長の口から、今見ている光景がそのまま描写された。  少年が今まで腕と顔を預けていたパネルには、セキュリティーレベル・マックスのボタ     
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