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「その動画サイトの生放送番組で、僕達生徒会と、君たち山田三人組の勝負をリアルタイムで放送する。この動画配信サービスにはアンケートの機能があってね、そこで君たちの活躍ぶりを学園中の生徒に見せ、そこで君たちの努力が認められれば、君たち山田部は晴れて正式な部として認めようじゃないか」
「なんでそんな茶番に俺たちが付き合わなきゃならないんだ! 大体、そんなこと許可されるのか!?」
「聞いて喜べ、理事長先生直々のお達しだ」
「…理事長先生え?」
「今回の件、流石に俺たちの一存では手に余ってな、学園長並びに理事長に直接意見を請うたところ、このような処遇を仰せつかったのだ」
太郎は、山田にこそっと耳打ちした。
「これでトンズラこいたら、本格的に僕達潰されますね」
「そういうわけだ」
ニヤーと獅童は笑う。
「ま、せいぜい頑張れよ」
「その勝負ってなんだ?」
アリスが鋭い目で言う。
「それは俺達もまだ聞かされていない。幸いにして今週の金曜日は祝日だ。その日を俺たちの決戦の日とする。校庭前に集合だ。わかったな?」
「受けてやるよ。めんどくさいけど」
獅童はフッと笑う。
「それでこそ俺をブチのめしたお前達だ」
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