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 私がその首を絞めたとき、頭上の空は青く澄みきっていた。  雲一つない空がこんなにきれいだったなんて、今になってようやく気がついた。  私が彼女を守らなければならない。    あと少し、あと少しだ。  死ねばいい。    そうすれば私はようやく彼女と一緒になれる。    私は親指に力をいれ、相手が息絶えるのを待った。
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