昼休み

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「何言ってんのよ、だったら先輩と付き合っちゃえば良かったのに」 トモヤンが卵焼きを食べながら言う。 「だって……私、先輩の事よく知らないし」 居心地悪く、口ごもる。 不意にりのりんが私の後ろを見上げた。そのまま固まる。 ……? 「何?」 まさか地縛霊見えるとか? 笑いながら私も振り返って同じ場所を見上げた。 ……。 姿勢を戻して何事も無かったかのようにお弁当を食べ始める。地縛霊よりも質の悪いのが私の後ろに居た。 一体いつからそこに居たのか。 昨日、顔も見たくないって言ったんですけど。 「お前、釣り持って帰れよ」 「はぁあ!?いつまでもくれなかったのはそっちでしょ?」 思わずいつもの言い方をして我に返った。 ……みんなこっち見てる。 トモヤンもりのりんも変な顔でこっち見てるし。 違う。ここでは私はこんなキャラじゃない。 「……とにかく、人のクラス勝手に入ってこないで」 声を圧し殺して伝える。 関わり持つとろくなこと無い。最悪。 「あのさ、ちょっと話あるから来て」 「嫌。私は無いし」 「いいから来いって」 手首を掴まれると強引に立たせて連れていかれる。
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