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 安田はゴリアテで朝食を取っていた。  高城が入ってくる。 「腹へったな~」 「黒木が死んだな?」 「アレは俺がやったんじゃないよ」  高城はロケットの開発をしている。 「赤井も死体で見つかったらしい」  赤井は高城の標的だった男だ。  娘の美穂を人質にして金を要求していた。  美穂は完全なるシモベと化した。  黒木ドクターの不祥事を知った赤井は、房総半島にある里見学園に黒木を監禁した。  しかし、昨日死体で見つかった。  高城はハムエッグを注文した。  豚みたいに太ったウェイトレスが感じ悪く、「分かりました~チッ」と舌打ちする。  安田はサングラスをしていた。  亡霊、怪物…………見えないものが見えるグラサンだ。 「何か見えるかい?」 「高城の背後に蠅がいる」 「うわっ!亡霊よりイヤだな?」  しつこい蠅だ。  高城の回りをグルグル旋回してる。 「大丈夫かよ?この店?」 「賞味期限が1日切れただけだろ?うるせーな?」  豚女が感じ悪くハムエッグを置いた。 「どっちだよ?ハム?卵?」 「作り直しましょうか?」 「当然だろ?」 「チッ」 「腹壊したら責任取ってくれるんだろうな?」 「はぁ?ぼったくりですかぁ?」 「もういい!こんな店、権力使って潰すまでだ」  高城は労基署とも太いパイプがある。 「謝るから許してよ」 「こんな店なくなった方が人のため世のためだろ?安田、押さえておけ?」  安田は豚女を羽交い締めにした。  高城がサンドバッグみたく豚女をボコボコ殴った。死なない程度に痛めつけてやった。  高城は逮捕された。  
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