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賭け学園
安田は深夜の音楽室にやって来た。
ベートーベンの額縁を外すと赤いボタンがあった。やっぱりここだったか?
モォ~!近くの農場から牛の声が聞こえている。
里見学園には獣医学部もある。
ボタンを押した。カチャリ!小気味いい音がして気になっていた謎の扉の鍵が開いた。
《掃除はしない、させない!》
不可解な校則の謎が解けたような気がした。
額縁を雑巾がけしようとした生徒が叱責されたのを見ておかしいとは思っていたのだが。
扉の奥に入ると宇宙人がいた。
「牛をコッチに持ってきてくれ?」
「とても可愛い牛だけど?」
「食べないといけないんだ」
牛を運んだ。宇宙人が食べた。
「印税とかあるんですかね?」
「あるわけないです、アンタはゴーストだから?」
宇宙人は編集マンの顔に似ていた。
僕はどうせ操り人形だ。
「そうそうその通り、ウチの出版社が儲かればいいだけのハナシ」
最低な宇宙人野郎だ。
宇宙人をマシンガンで殺した。
ダダダダダダダダッ!
「本屋さん儲けさせたい」
死んだはずの宇宙人がうわ言を言った。
「買わねぇよ、図書館でジューブンだ!」
宇宙人を踏み潰した。
政治家Mがバカラをやっていた。
「お?兄ちゃんも政財界の人間かい?」
「殺されたくなけりゃ儲けの半分をよこせ?」
「勘弁してくれよ?俺はまだまだ出世したいんだ?」
気が変わった。
ダダダダダダダダッ!
安田は政治家Mを殺した。
脳ミソブチマケテ死んだ。
「どうしたんだ!?」
Mの側近がやって来た。
ダダダダダダダダッ!
側近を殺した。
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