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「ポケットに入れてる子も出てきていいのよ。今人払いしたからあなたを狙う者はいないわ」
ピョンとポケットから出て走ってその女性の膝に乗り、頭を撫でられている姿はかなりなれた様子だった。
「ロン?本当について行くの?」
「ついて行く。他の所にも行ってみたい」
「そう、仲間がいればいいわね」
「うん……姫、寂しくない?」
「寂しいけど、また戻ってきてね?」
「わかった!」
姫? あの受付が姫なら、高価な装飾品や武器や防具をくれたことにも納得は行く。
「受付の……」
「ごめんなさい。騙すつもりはなくて……森の王は今この件で城を離れているの。ここまで来れたのだから、二つや三つ職業は変えたのでしょう?」
「いや、それが全然……」
「そんな馬鹿な! 他の方はもっと上がっているわ。どうしてかしら……」
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