シュケール城

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 椅子の裏に階段があり、そこを降りて奥に進むと、綺麗な池がひとつあった。 「ここは王族しか入れません。三度まで願いを叶えてくれます」 「じゃあ、全ての職業マスターして最高レベルまで全てあげたいっていえば?」 「その通りに。魔法もすべて覚えますが、体力は多いにも関わらず、体と技術がついていかず死に絶えた方もいます」 「駿、まさか……」 「やるよ。グズグズしてられないし、俺は早く帰りたいんだ」 「半分なら可能性は有りますが」 「いい。どうやるのこれ」 「真ん中にたって願えば……」  よし! と、真ん中までザブザブと入っていき、手を組んで頭の中でしっかり願う。もちろん、この世界で最強の装備もつけてくれと願いながら。  パァっと明るくなったと思ったらすぐに暗くなり元の景色が見えるので、何が変わったんだろうと水の中から出て慶一郎を見る。 「どうだ?」 「見た目は変わってないけど……」 「装備など確かめてください」  言われるままにステーテスから装備まで見ると、『オールマスター』と書かれており、職業は夢幻戦士となっていた。  装備品は全て虹色に輝くシルバーで、最高装備品に龍の鱗が合成されていると説明書きに書いてはある。
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