【第二話】 リア充こわい

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「ああーーーっ!! やーっぱり抜け駆けしてるっ!」  突然頭の上から降ってきたけたたましい声。  絶叫がオレ達の空気を打ち破った。  ずかずかとこちらへやってきて、オレからカリオペーを引きはがしたのは短髪の巨乳娘。  生足ヘソ出し……っていうか、むしろパンツとブラみたいな恰好の赤毛の娘がプンスカしていた。  彼女は『喜劇』のタレイアと名乗った。 「だめだめだめっ! カリオペー姉さまはいっつもそうやっておいしいとこもってくんだから!」 「あら。そうでしたかしら?」 「だめですよぉ、アポロン様? 今夜のお楽しみはこのミューズ9姉妹いちばんのボインボイン、タレイアが務めさせていただくんですから♪」  こいつは、この声は。  確か、オレを湖に放り込んだ犯人だったような……。  でも、確かに本人が言うように彼女のボインボインは素晴らしかった。  何でも挟めそうなボリュームで、ちょっと動くだけでたゆんたゆんしている。 と、思っていたら思い切り引き寄せられ、谷間に思いっきり顔を挟まれた。  ひいいいいい! 「ほーらほら、いつものようにとっくりと楽しんでくださいませ?」 「うぼぼぼぼぼ! くっ苦しい、苦しいって! いっ、息が!」 「んふふふふ♪ ほらほら、こうやってるとだんだんその気になってくる~♪」 「ひっ……ひむ(死ぬ)」 「いやぁん、死ぬほど嬉しいですって? 光栄ですぅううう♪♪」 「こらぁあ! 何やってんのタレイア姉さまっ!」  突如、「ごいん☆」という痛そうな音と共にオレはタレイアから引っぺがされた。  タレイアの頭にダイレクトショットしたのは巨大な壺。  投げたのは小5くらいのツインテール娘だった。  ツインテール娘は腰に手を当て、やっぱり何かぷんすか怒っていた。  格好はノースリーブのワンピースといった感じ。  当然ながら、上半身はつるぺただった。
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